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埼玉県草加市のごとう整骨院です。ケガはもちろん、交通事故・自律神経の治療・アスリート専門筋膜治療・ボディエステなどを専門にしています。日曜日も診療しています。

TEL. 048-942-0510

〒340-0043 埼玉県草加市草加4-5-1
スーパーベルクスさん向かい

手首の骨折(スミス骨折 smith骨折)


スミス骨折とは橈骨下端部の骨折の一つで遠位骨片が掌側に転位した形でコーレス骨折より頻度は少ない骨折です。手の背側をついて発生すると言われてきましたが、現在では手関節背屈位で前腕の回外が加わって起こるとされています。骨折線の傾斜度により3タイプにThomas分類されます。

治療方針
神経・血管損傷がなければ徒手整復を行い、整復位の保持を行う。外固定により整復位の維持が困難な場合は手術を行う。
保存的治療
長軸方向に牽引し、遠位骨片を掌側から圧迫し整復する。手関節軽度背屈位、前腕中間位で肘関節~MP関節までギプス固定する。固定期間は4~5週。
手術
整復位が得られない場合や粉砕骨折の場合は手術を行います。掌側からアプローチしプレート固定を行う。
 スミス骨折(初検時)  

初検時の様子

自転車で転倒し手をつき受傷。手関節掌側転位を認める。神経・血管損傷を確認し、整復を行った。

シーネ固定を行い整形外科にてレントゲン撮影を依頼。

 スミス骨折(整復後)

整復後のレントゲン写真

縦軸はOK。横軸は完全に整復できていないが、固定しながらの矯正で戻せるのでこのまま固定を行った。掌側の遠位骨片の下に綿花を当て矯正を行い、腫れが落ち着くまでシーネ固定を行い、腫れが落ち着いた後にキャスト固定。固定範囲は上腕中央~MP関節まで。

 スミス骨折(1w後)

10日後のレントゲン写真(1w+3日)

遠位骨片の軸が合い、正常位を保っている。そのまま固定を持続する。
*遠位骨片の固定との隙間は綿花が入っているので黒く見えます。

 スミス骨折(2w後)

19日後のレントゲン写真(2w+5日)

仮骨が認められている。固定範囲を前腕中央~MP関節までに短縮。

 スミス骨折(3w後)

25日後のレントゲン写真(3w+4日)

仮骨OK。キャスト固定からプライトン固定に変更し、リハビリ開始。(自動運動のみ)

スミス骨折は整復位を維持する事が難しく、多くのケースがが手術を受けることになります。
今回の症例は上手く整復位を保持できたので手術しないで治癒になりました。
小児の骨折の場合自家矯正力が働くので解剖学的肢位までの整復は必要ではないが、少しでも早く治すためには正確な整復動作と固定技術が必須である。